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自然と文化遺産の宝庫「えんざん

山梨県塩山市は、甲府盆地の北東に位置する街、甲州の鎌倉と呼ばれ、歴史的な文化財の数々で有名です

まずは、塩山八景の紹介から


大菩薩峠

 中里介山の『大苦薩峠』は、大正2年都新聞を皮切りに、東京日日・大阪毎日・読売などに連載され、峠は広く世に知られるようになった。

 昔は甲府盆地と江戸を結ぶ青梅街道の難所であった。

 しかし、峠からの富士山・南アルプスなどをめぐる甲府盆地の眺めはすばらしく、旅人に安らぎを与えたであろう。

 標高は1,897メートルで、峠付近の原生林や広大な草原は動植物の宝庫で、山がおりなす四李折々のうつろいは登山者を楽しませてくれる。

大菩薩民宿村も・・・

大菩薩峠

大苦薩峠全景

 
   


恵林寺の晩鐘

乾徳山 恵林寺(えりんじ)

 緑深い広大な敷地に、本堂庫裡、開山堂、三門赤門などが配された臨済宗妙心寺派の名刹で、武田信玄の菩提寺です。

 武田家、柳沢家関係の寺宝も多く、常時、境内にある武田信玄公宝物館に展示されています。

 三門には快川国師の「安禅不必須山水減却心頭火自涼」の有名な遣偈がかけられています。

 武田勝頼が天目山で減亡した翌月の天正10(1582)年4月3日、恵林寺は織田信長の軍に焼かれ全山が灰燼に帰しました。

 その折、三門楼上で快川国師ら百人余の僧が寺と運命を共にしましたが、この三門は恵林寺山の近くにあったものが再建の際に現在の場所に移されたと伝えられています。

 建築手法からみて室町時代末期から桃山時代初期のものと推定されています。

 作庭で有名な夢窓国師の代表作として、西芳寺天竜寺とともに数えられる恵林寺の庭園。

 上段は枯山水、下段は心字の池に築山を配した池泉回遊式庭園で、背後の乾徳山を借景として築庭されています。

恵林寺

三門

庭園

庭園と本堂

信玄の墓

武田晴信(信玄)の墓

 
   

塩の山と湯けむり

 臨済宗向嶽寺派の大本山向嶽寺のうしろ、標高556メートルの小高い山が「塩ノ山」で、向嶽寺の山号ともなっている。

 山の遠望が、帽子に似ているので「黒帽子山」の別名がある。

 また、四方がよく見渡せるので「四方山(しほうのやま)」、これがなまって「塩ノ山」となったという。

 「古今和歌集」の賀歌、「志ほの山さしでの磯にすむ千鳥・・・」は有名で、現在は遊歩道も整備されている。

 この山の近くにある塩山温泉(泉質・アルカリ鉱泉)は、今から600年ほど前、向嶽寺の開山、抜隊禅師(ばっすいぜんじ)が発見したという歴史の古い温泉で、かつては向嶽寺門前61軒のうち、16軒が湯宿を開き、8、9月には1万余の客でにぎわったという。

湯煙

塩山温泉郷全景

   

東山フルーツライン

 塩山市の東方に連なる山のふもとを、花園・牛奥・下萩原を経て、中萩原に通じるフルーツライン(樹園地農道)が走っている。

 このライン沿いの地域は市でも有数のモモ・ブドウなどの果樹地帯である。

 このフルーツラインからの、甲府盆地の眺望はすばらしく、モモの開花期や、澄み切った秋は、その季節の感触を名画のように表現してくれる。

 春がすみの、はるかかなたに連なる南アルプスの連山は頂きに雪をのこし、春らんまんを語りかけ、四季を通して盆地のうつろいを伝えてくれる。

 また、甲府盆地の夜景は、カラフルな光りの芸術をみるように美しい。

フルーツ

塩山市街の夜景

   

三窪高原のお花畑

 
青梅街道の裂石から道を右にたどると武田の哀史を伝える雲峰寺から大菩薩峠へ真っすぐ北進すると柳沢峠である。

 この峠の西方一帯の高原を三窪高原といい、サラサドウダンツツジ・レンゲツツジの群落をみることができ、峠からは徒歩40分ほどで行ける。

 レンゲツツジは6月初旬から咲き初め、中旬のつつじ祭りころは全山を真っ赤に染め、訪れるハイカーや家族連れを楽しませてくれる。

 この高原は植物の宝庫ともいわれ、春から夏・秋にかけてアヤメ、クガイソウ・マツムシソウ・アキノキリンソウなどの草花が咲き乱れる。

 南には雄大な富士山が南アルプスなどの連山を従え、その景観はすばらしい。

三窪高原

広大な三窪高原

   

一之瀬高原と渓谷

 一ノ瀬高原は県北東端の山深いところに位置するだけに、人々の訪れも少なく、そのため自然の保たれた高原である。

 白樺・ブナなどの自然林に囲まれた一之瀬高橋の集落は、かつて黒川金山に働いた人たちが住みついたところといわれ、いまでは民宿村として、大自然と素朴な人情が、都会の人たちのあこがれとなっている。

 この集落に伝えられる「春駒」踊りは、県指定の無形民俗文化財である。

 この高原を縫うように、埼玉県境の笠取山や唐松尾山から流れ下る一ノ瀬渓谷は、いくつかの細流と出会い、武田の哀史を語る「おいらん淵」で、その名を丹波川とかえる。

 渓谷は四季の自然が満喫できる。

民宿村キャンプ場等がある

一ノ瀬高原

一ノ瀬高原

一ノ瀬渓谷

一ノ瀬渓谷

 
   

柳沢峠の富士

 甲州から大菩薩峠を越え江戸に通じる道が、甲州街道の裏街道といわれた青悔街道である。

 最大の難所であった大菩薩峠越えをさけ、現在の柳沢峠越えの迂回路が完成したのが明治11年で、以来、青梅街道の通行の主流は柳沢峠越えにかわった。

 柳沢峠は、標高1,472メートル余りで、峠にはドライブインがあり、駐車場も完備している。

 峠の南面は大きく開け、ここからの甲府盆地の眺めは雄大である。

 塩山市街を眼下に、遠く盆地のかなたに浮かぶ富士の姿は、一幅の名画を見るようだ。

 峠を越えると秘境、一之瀬高橋の集落に行ける。

 春は新緑、秋のもみじもすばらしい。

柳沢

柳沢峠からの富士山

 
   

塩山桃源郷

 春になると、塩山桃源郷は平地から丘陵地帯にかけて、ピンクのじゅうたんを敷きつめたように、いっせいにモモの花や、スモモの花が咲ききそう。

 甲府盆地西方の、南アルプス連山は頂きに残雪をつけ、盆地の春がすみのかなたに雄大な姿をみせる。

 やがてモモ畑は赤い実りをむかえ、観光農園はモモ狩りの人々でにぎわう。

 初夏から秋にかけてはブドウのシーズンで、デラウエアにはじまり、ネオマス・巨峰・甲州種など、多彩なブドウ狩りを楽しむことができる。

 モモ狩りから秋のブドウ狩りまで、果実郷は活気にあふれる。

もも畑

満開のももの花

 
   

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